古い記憶の誤差
子供の頃の記憶
生まれた時の自分を理解している人はこの世に何人いるのだろう
子供の頃の記憶を辿ってみると断片しか思い出せず、大体の事は
残されている親などが撮影した写真と、親からの思い出話から
記憶を埋めさせられていくのんだろうか
昔はそんなもんだと、あまり深く考えもしなかったけど
これは実に恐ろしい事のように感じてならないこの頃
そしてそれが現実離れすればする程、自分の記憶との誤差が生じて
不信感につながっている
この頃、昔の記憶が出たり入ったりする
新しいことがインプットされる事が少ないからだろうか
古い事ばかり、話したがるお年寄りの事がなんとなくよくわかってしまう
新しい事が無いから、昔のことばかり振り返ってしまう脳のトランスに入ってしまうようだ
今、私はちょうど過去のつらい事と向き合っている
新しい事が入らないせいか、過去ばかりリンクしてくる
どうしても良い思い出よりも、辛かった事が多くなって覆い被さってくる
特に家族関係においては本当につらくて悲しい事が多すぎた
家族で離れて暮らすことが、最もつらいことで逃げ出したかった
ちょうど核家族が主流になっていた頃、突然の父方の両親との同居となった
事から私の人生が狂い始めた
その時の私は中学2年生、そう今で言う中二病になりやすい年齢
そんな私がここからは嵐が吹き荒れ苦しい人生を味わうこととなるなんて
考えてもみず、私も家族から目を背け、とにかく逃げ出したくて
何にも手がつけられなくなり、家で過ごす事が苦痛で仕方がない毎日だった
つづく